このニュースは、夏休みの宿題代行サービスの実態を報じています。特に千葉県茂原市で運営されている「宿題代行救急隊」が取り上げられており、代表の荒木聡氏が代行業務に携わっています。彼は塾講師としての本業のかたわら、2018年から副業としてこのサービスを始めました。特に読書感想文の依頼が多く、受験を控えた子どもの保護者からの依頼が8割を占めています。
サービス業ではAIアプリの発展で依頼件数が減少していますが、荒木氏は個々の学生の経験を反映し、「共鳴」を重視して差別化を図っています。宿題代行は手元で約3、4日で仕上がり、料金は読書感想文が400字詰めで1枚2500~3千円、問題集が1冊3千~4千円。子どもの発想力を保護するため、絵画や自由研究は受け付けていません。
この夏休みの宿題代行サービスは一見、子どもたちをサポートするようで、一方では教育の根本的な問題を浮き彫りにしています。協調性が奪われ、学びの発展よりも単なる結果を求める風潮が広まりつつあります。これにより、学校教育の意義が問われ、個々の学びの充実が埋もれかねません。まず、教育機関は教師と保護者が協力して子どもが持続可能な学びを得るためのプログラムを組むべきです。次に、個々の子どもが自己の興味を追求する時間を増やすことが必要です。
そして、テクノロジーを活用しながらも重要な思考力を鍛える場として、教育を捉え直すべきです。これらの施策によって、理想的な学びを取り戻すことが可能になるでしょう。教育の未来が単なる宿題の代行であるべきではありません。それは、若い世代が持つ可能性を制限してしまいかねないからです。
ネットからのコメント
1、宿題代行というサービスが存在すること自体、教育の在り方を問う出来事ですよね。本来は子どもの学びのために課される宿題が、親がお金を払ってまで外注される時点で、その宿題が果たすべき意味を失っているのではないでしょうか。もし「やらせること自体」が目的化しているのであれば、むしろ出さない方がましです。子どもの負担をただ増やすのではなく、学びにつながる課題とは何か、教育現場が本気で見直す時期に来ていると思います。
2、夏休みに「何か」をすることは重要ですが、代行業が現れるということはやはり問題があるということ。「自由研究」「読書感想文」「工作」「ボランティア」などの課題から、選択制にするのが良いと思います。工作と言っても、例えば家族と一緒に庭造りをして、その様子を写真とレポートにして出すとか、ボランティアならやったことと感想を書くとか。
要は「好きなことを頑張る」(読書感想文は本を読み込む)→「それを先生や仲間にわかるように伝える」という2つのプロセスがあれば、夏休みの課題としては十分かと思います。
3、素人が小遣い稼ぎに代行してんのかと思ったが、塾講師とは。そりゃ本業に活かせられる副業だわ。夏休みの宿題で重要なのは「やったこと」じゃなく「自分で課題遂行計画を立てて、自分で計画を進める」って事。この能力が無いとどんな仕事やっても失敗する。代行業があって困る人が居ない以上、親世代がこういう夏休みの宿題の意義を分かってないと代行業は無くならないだろうね。個人的には老人と海が課題図書なのにビックリ。そりゃ名作だけど、人生の酸いも甘いも噛み分けてない子供が読んでも「なんやサメ倒せんかったんか」になるだけだろ。そりゃ代行に出すわ。
4、夏季課題を大量に出しても、学力格差は変わらない。それなら無くした方がマシだと思います。分からない点を夏休み明けに先生がサポートするのであれば良いですが、そんな手厚いサポートはほとんどないでしょう。しかも勉強を習得しようとしない子は、例えば漢字10個ずつ書く課題があるとして、「休」という漢字であれば、人偏を先に10個書いて、そのあと「木」という漢字を10個書くという全く無意味な方法で完成させますし、すでに習得している子にとってはムダな作業になります。
先生も夏季課題をなしにした方がラクなのではないでしょうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/898a010f3c2323e794533599afa508a559640db6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]