事件概要：近年、日本での犯罪報道において、加害者への厳罰を求める声が広がっている。特にインターネット上では、加害者に対する激しいバッシングが目立つ。元代議士の山本譲司氏は、犯罪加害者が多くの場合、障害を抱えていたり、貧困や教育の欠如などの背景を持っていることを指摘している。さらに、自己責任論が広がる日本社会において、加害者を単純に「悪」として切り捨てる風潮が問題視されている。

山本氏は、犯罪の原因を個人だけでなく社会全体に求め、刑罰が復讐ではなく社会秩序の維持を目的とすべきだと強調している。また、被害者の救済についても、賠償制度の遅れを指摘し、犯罪を犯した人々への理解と社会的支援の重要性を説いている。

コメント：このような過熱した加害者への批判は、非常に問題があります。加害者の背景には、社会からの支援不足や孤立、障害といった複雑な事情が絡んでいる場合が多いことを忘れてはいけません。加害者バッシングの風潮は、短絡的で感情的な反応に過ぎません。犯罪は確かに重大な問題ですが、刑罰は復讐のために存在するのではなく、社会秩序を維持し、再発を防止するためにあるべきです。無思慮な批判は、被害者の痛みを癒すどころか、社会全体を分断させることにもなりかねません。

また、被害者の心情を無視することなく、その後の救済措置が十分でない現状を改善する必要があります。

被害者賠償の遅れや不十分な支援体制を見直し、社会全体での再発防止と支援の仕組みが強化されるべきです。加害者を単純に“悪”として切り捨てるのではなく、社会全体でその背景や問題点を理解し、より実効的な解決策を模索することが求められます。

ネットからのコメント

1、「厳罰化だけで犯罪を抑止することはできない」というのは事実でしょうが、かといって、厳罰を課さない理由にはなりません。犯罪の起こりにくい社会を作ることは必要ですが、これと並行して、犯罪に対して厳格に対処することも当然必要です。

2、法律によって定められた刑罰を国が犯罪の加害者に与える「刑事司法制度」は、あくまで社会秩序を維持することを目的にしている。これについては、そのとおりだと思っている。だから、服役したとしても『罪を償った』とはならない。法律上の刑を執行されただけであり、刑務所の中で快適な生活をしていただけ。だから、今以上に犯罪者を憎む社会であっていいと思う。

3、加害者ご貧困なのか知的障害なのか、そんなことは被害者にとっては関係ないと思います。社会に責任の一端があるから被害者は黙って被害を受容しろと言っているようで、自分はとても共感できませんね。

罪は罪。被害を及ぼしたらその被害は無かったくらいに埋め合わせて初めて償ったというべきで、そこに加害者の事情など関係ないと思います。

4、「自分の家族が被害にあっても、同じことを言えるのか！」私自身、人間ができていないのでしょうか、その通りに思ってしまいます。妻が、娘が、子供が、孫が。通り魔であろうが強盗であろうが、精神的被害や殺されたり、一生寝たきりになるなどの被害者になった場合は、同じ罰を与えたいと思います。それが正直な所です。刑罰の目的・・・厳しい刑罰を知る事によって犯罪に走る事を抑制する意味もあると思います。刑罰が軽いと、気軽に犯罪に走る人も多くなるでしょう。詐欺や闇バイトなど、逮捕されても刑罰はしれている。未成年なら　なおさら。被害者の事を考えて、刑罰はもっと厳しくし、被害者への対応を充分にすること。また、加害者は、単に刑務所に入るのでは無く、場合によっては重労働などをさせ、その日当をまとめて賠償に充てる事も必要だと思う。