国民民主党の岸田光広議員は、8日の衆院本会議での令和7年度補正予算案に関する代表質問で、NISAの国内投資枠設置について議論を提起しました。岸田議員は、円安の要因として金利差や年間6兆円のデジタル赤字、さらにNISA拡充後にオルカンやS＆P500などへ個人資金が大量流出していることを指摘。国内投資を強化し、日本経済の成長戦略を進めるために、NISAの国内投資枠の新設を求めました。

これに対し、高市早苗総理は、令和5年度の税制改正で既にNISAが抜本的に拡充されていることからまずその活用を見極めたいと答弁。国内投資活性化にはコーポレートガバナンス改革等を通じ、日本企業の魅力を高めることが鍵であると述べました。

この議論は、日本経済の活性化についての具体策が模索される中、必要な視点を提供します。岸田議員の指摘が示すように、NISAからの個人資金の流出が円安の一因であるという現状は、制度の欠陥を浮き彫りにしています。高市総理の現状維持の姿勢は理解できるものの、新NISAの効果を待つだけでなく、並行して即時に取り組むべき課題も存在します。

まず、国内投資を即座に促進するためには、NISAの特別枠を設けて国内株式や国債への投資を促す方策が不可欠です。次に、税制優遇措置を設け、国内企業への投資を推奨する動機付けを強化すべきです。

第三に、企業のガバナンス改革を推進し、中長期的な魅力を高めるような政策も同時に進める必要があります。

高市総理の姿勢は、「待ちの姿勢」にとどまり、具体的な行動に欠ける印象を与えがちです。日本の未来をより明るくするためには、現状を見つめ対応するだけでなく、積極的な改革を行い、市場の自律的な成長を促すことが肝要です。

ネットからのコメント

1、円安というのは、海外からの投資を活発にしましょう・国内回帰（例えば日本の株を買うとか）しましょうということなんでしょうが、私からしたらこれ以上日本円の価値がなくなる前に海外の資産・株を買っておこうという思考になっている。市場全体で私の様な人間がどれほどいるのか知らないけど、少なくとも自分はそう考えているため、NISAでほとんど国内の株は買っていない現状も理解してもらいたい。

2、タンス貯金が市場に解放されるきっかけになった点ではNISAは画期的だったと思いますただせっかくなら日本産業の活性化に繋がって欲しいと思うので国内産業枠作って欲しいですね勿論今の1800万とは別枠で。

国内枠1200万くらいで合わせて3000万でどうでしょう？インフレある程度進んでも定年時に3000万埋めておけたら逃げ切れる気がします

3、今の1800万円の枠とは別に、日本株枠を追加するなら歓迎しますよ。1800万円のうち半分を日本株枠にするとかなら大反対です。日本株は今が天井な気がするので、NISA枠を拡大してさらなる株高を狙ってはどうでしょう。

4、アメリカは国家自体が強欲だから、格差がどんなに広がろうが末端の国民生活が破綻しようが、大企業が利益を得て株が上がり続ける政策を取る事に躊躇はない。株高を少し抑えてでも、日本やヨーロッパの様に格差を是正しようなんて気はない。自分も投資はドル建てでS＆P500とメガテックの個別株にしている。国内投資枠の新設は意味がありそうであまりない気がするけどな。