10日、パレスチナ自治区ガザ市でイスラエル軍が空爆を実施し、アルジャジーラの著名記者アナス・アル・シャリフ氏(28)ら記者4人とアシスタント1人が死亡、他2人も犠牲となった。現場はシファ病院近くのテント。イスラエル軍は、同氏がハマス下部組織の指導者で攻撃に関与していたと主張するが、アルジャジーラや国連特別報告者は根拠を否定。
国際団体は証拠なき過激派認定を批判。昨年10月以降、ガザで殺害された記者は237人に上る。
現場で事実を伝える者が、証拠も示されず「武装組織の一員」と決めつけられ命を奪われる──これは報道の自由の基盤を揺るがす暴挙だ。問題の核心は、軍事行動における透明性の欠如と、国家権力による言論の封殺である。証拠提示なしにジャーナリストを標的化すれば、真実を追う行為自体が危険視され、情報空白が生まれる。解決には、①国際的な独立調査機関による事件検証、②戦時記者の保護を義務付ける国際法の強化、③軍の証拠提示と説明責任の法的義務化が不可欠だ。事実を記録し伝える自由は、いかなる国家の安全保障論よりも人類の未来に不可欠な基盤である。真実を黙らせる力は、一時的に情報を封じられても、必ず歴史の法廷で裁かれる。
ネットからのコメント
1、アルジャジーラの記者ならTVで見た事があるかもしれない。見知った人なら余計に心が痛む。ご冥福を申し上げる。イスラエルのジャーナリスト殺害は確か約200人に上っていた筈だ。完全にジャーナリストを標的にして、ガザ内部からの報道を封殺しようとしている。仮に彼がハマス関係者だとしても、何で今頃と言う疑問がわく。新たな軍事行動に合わせて都合よく資料が発見されたのか。元々、アルジャジーラはイスラエルのジェノサイドを厳しく糾弾してきた。有名なジャーナリスト殺害はカタールにも影響を与える筈だ。それだけでなく、世界中のジャーナリストへの宣戦布告にもなる。今後、イスラエルへの報道は更に厳しくなるだろう。
2、ジェノサイド側からすると、優秀なジャーナリストは邪魔なんですよね。誰を殺害しても、ハマスだったと言えばOK。イスラエルはいつまで許されるのか。あまりにも世界がイスラエルに関しては傍観していると思います。
3、ジャーナリストがロケット攻撃に関与していたなんてこじつけを、信じる人いるのかな?かなり無理があると思うんだけど…アルシャリフさんで検索したら、ご本人が書かれた記事が出てきたので読みました。
すべての国際メディアのガザへの立ち入りを禁止し、プロパガンダを行っているイスラエルについて書かれていた。イスラエルが軍事作戦を開始して以来、少なくとも232人のパレスチナ人ジャーナリストとメディア関係者がガザでイスラエルに殺害されていて、命の危険がある中、真実を伝えるために報道されていたのだと思います。もうこの世におられないなんて、信じられないです…
4、シオニズムなんて思想は、結局自分たちさえ良ければいいってのと変わらない。こんなことを繰り返して、ハマスはイスラエルにとっての危険因子かもしれないが、イスラエルは世界にとっての危険因子だ。自分たちが与えられた苦しみを、痛みが分かっているのなら、相手にも与えるっていうのは間違っている。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c4744c10be6b56894a6689126773476d568c6fe8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]