事件概要:2025年、イギリスの料理サイト「Good Food」が掲載したパスタ・カチョ・エ・ペペのレシピがイタリアで大きな反発を呼んだ。レシピでは、スパゲッティ、黒こしょう、パルメザンチーズ、バターの4つの材料に加え、生クリームを使用することも推奨されていた。しかし、イタリアでは本来、カチョ・エ・ペペはスパゲッティ、黒こしょう、ペコリーノチーズのみで作る伝統的な料理であり、このアレンジに激しい反応が示された。
特にクリームの使用に対して、イタリア人は「伝統の改ざん」として強い怒りを表明。イタリアの飲食業界団体は、ローマのイギリス大使館に申し立てを行い、BBCの商業部門の管理者にも抗議文を送った。この騒動は、イタリアのメディアに広く報じられた。
コメント:今回のレシピ問題は、イタリア料理に対する深い愛情と誇りが生んだ反応であると言える。食文化が国のアイデンティティに強く結びついていることを理解し、外国のメディアがその根本を揺るがすような内容を発信した場合、感情的な反発が生じるのは避けられない。料理の歴史と伝統に関する無理解が、今回の騒動を引き起こした要因だろう。
その根本的な問題は、国際的な料理表現における文化の差異と誤解にある。世界中で親しまれているイタリア料理を扱う際、忠実であるべきという強い意識を持つことが重要だ。
料理をアレンジすることは悪いことではないが、それを正当化するには、その料理の本来の意図と背景を尊重する必要がある。今後、世界中の料理文化に対するリスペクトを持ち、誤解を招かないような表現を意識的に選ぶことが大切だ。
ネットからのコメント
1、勘違いしてる人がいるけど、今回騒ぎになったのはレシピ紹介で「これが本場の作り方」とやったこと。日本のナポリタンとかカルボナーラとか関係ない。日本人は別に生クリーム入れたのが本場のカルボナーラだ!なんて言ってない。例えば日本文化の寿司はわさびをいれます。これはハーブと同じようなもので、そこにローズマリーとか別のハーブを入れてもOKです!本場の作り方になります。とか言われたら「は?」になるのと同じ。日本だとこういう時は「◯◯風」とか表現して誤魔化してたりするけど、外国だとどう表現しているのだろう。
2、日本のカルボナーラもあれはカルボナーラじゃないですもんね。生クリームはいれない。本場のカルボナーラの方が作るのも簡単だし美味しいのに何故か日本で普及してない不思議正直細かいとか言ってる人いるけど、日本もテレビとかで日本食はこうでなければならないとかドヤ顔でやってたり、カリフォルニアロールやマンゴー寿司を批判してるからなんとも言えない。
カレーとかも日本にローカライズさせてるし、ナポリタンなんて存在しない架空の料理はイタリア人倒れてしまう。
3、Youtubeでイタリア人のシェフたちが集まって、海外の料理人がカルボナーラの作り方を教える動画にリアクションをする企画を見たことがあります。賑やかにあれこれ突っこみはするものの、グアンチャーレの代わりにベーコンを使うことについては「手に入れるのが難しいから仕方ない」と許容していて結構柔軟に捉えているようでした。ちなみにニンニクを入れるのを見て阿鼻叫喚、その後半ば呆れつつ「めっちゃアングロサクソンだ」とか言ってましたね笑今回は伝統的なローマ料理としてレシピを紹介したのがまずかったですね。アメリカでも伝統的な日本料理としてとんでもレシピが紹介されているのをたまに見かけるので、心中お察しします。
4、これ、ピンとこない人にとってはどうでも良いことかも。自分はイタリアで、恐らくこの伝統的なレシピのパスタと思われるものを食べている人を見て興味を持ち、日本のイタリアンの店で頼んで作ってもらったことがある。
全然美味しくなかったし、違うぞと思った。以来、自分でも何度も試行錯誤したんだけど納得いってない。オイルか!入れたらダメなのね?入れちゃうよね、どうしても。バターだと絶対に違うなと分かるんだけど、オリーブオイルでもダメなのか!今度やってみます。次はペコリノの量とかが問題になりそう。簡単すぎて難しいんですよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5a85aa0af278878a6d9c37d46dcc3d7cfe81ef6a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]