北陸新幹線「小浜・京都ルート」に関する議論が続いています。2016年に政府・与党によって選定されたこのルートの早期実現を求める意見書が、福井県議会で10日に可決されました。しかし、新たに与党入りした日本維新の会は、このルートの再検証を求めつつ、8つのパターンを優先順位なく議論する方針を示しており、福井県議会からの反対を受けています。
意見書では、この計画の白紙撤回は「無責任」であり、利用者の利便性を考慮した結果、小浜・京都ルートがベストであるとの主張をしています。また、小浜市を通らないルートへの変更や新たな環境評価には県として同意できないとしています。

新幹線の路線選定を巡る福井県議会の動きには、現状の政策の問題点が露呈しています。まず、「小浜・京都ルート」の早期実現を求める意見書が可決された背景には、地域住民の期待と利益が絡んでいます。一方で、維新の会が主張する再検証は、選定プロセスの透明性や公平性に疑問を投げかけており、これが「無責任」とされるのは短絡的です。政策決定においては、地域の利便性や経済効果だけでなく、全国的な交通ネットワークの最適化も考慮すべきです。解決策としては、1) 公聴会やフォーラムを通じた広範な市民意見の収集、2) 独立した第三者による環境影響評価とコスト分析、3) 各候補ルートのメリットとデメリットを並べた詳細な比較報告書の作成が必要です。
このような透明性の欠如は、公共の利益と民意を無視した短期的な利害関係の優先であり、真の社会進展とは程遠いものです。
ネットからのコメント
1、小浜まで延伸は反対しませんが、京都乗り入れに問題があると思います。整備新幹線は地元負担必須。既に全新幹線が停車する京都駅があるのに、数千億?1兆?超の建設費を掛けてまで京都に新幹線を新設する必要があるのか(私が逆なら必要ない)疑問に思います。福井県が京都府負担分も負担する覚悟があるのなら別ですが、福井県にはそれだけの負担能力もありませんし、京都ルートは京都の了承が得られない可能性が高いので諦めるべきだと思います。大阪府は北陸新幹線と直結する恩恵が大きい。大阪は北陸新幹線延伸を望んでいる自治体。私は反対運動も起きており、東海道新幹線も活用しない(京都-新大阪間も並行する新幹線新設)京都ルートに拘るより、亀岡経由新大阪ルートの方が遠回りでも結局は早くて安上がりで済むと思います。
2、以前京都までのルートが確定してなくても、小浜までは早期に繋げたいと言ってましたね。要するに、小浜まで早く工事がしたいだけで開通には興味が無いのだと思います。
地元工事業者や用地買収等利権が大きく絡んでいるようにしか思えません。
3、福井県はすこし横暴ですね。福井県議会はすでに「小浜を通らない速達パターンは認めない」とまで言っています。つまり、速達型でも小浜停車が前提。速達型は全体の2〜3割、停車型が7〜8割になる可能性が高い。こうなると、ビジネス・観光の要望が強い「大阪〜金沢の高速アクセス」がまったく満たされない。正直、もはや小浜ルートが続くならサンダーバード(大阪〜金沢)の高速便復活の方がよほど合理的かもしれない。
4、このまま小浜ルートに拘れば、永遠に敦賀止まりになる。延伸実現性とミッシングリンク解消を考えるなら、米原ルートしかない。あとは、JR西日本とJR東海とで協議してもらうしかない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d17d1e4902902e29c98987a8626fc64dc01b4bf5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]