東京都北区十条に新しく建設された39階建ての高層マンション「THE TOWER JUJO」がSNSで「廃墟化している」との噂が流れました。現地を訪れたところ、モール部分がテナント不足に直面していることが判明しました。モールはまだ一部店舗が開業準備中であり、2階部分では特に店舗が少なく、「廃墟」と呼ばれる状況になっていました。

タワマンそのものは公共施設を併設しており、子どもたちに人気のラウンジも存在しますが、地元の活気ある商店街との競争が複雑な状況を生んでいる様子です。

この状況は批判的な視点で分析するべきでしょう。まず、メディアが表面的な「廃墟化」などの過激な言葉を用いて報道することは、社会に不正確な印象を与え得ます。問題の本質は、過度な商業施設の開発が地域のニーズと合わないことにあります。十条銀座商店街の活気と比較すると、新しいモールが苦戦する理由は明白です。マーケティング不足による地域特性の理解不足が背景にあると言えます。

解決策として、まず地域の声を反映した商業施策を立案することが重要です。地元住民との対話を通じて、必要とされる店舗やサービスを提供することで、モールの魅力を向上させるべきです。次に、テナント誘致にあたって柔軟な契約条件を提示し、多様な店舗の進出を促すことが考えられます。

また、地域の商店街と連携し、相乗効果を生み出すイベントを開催することも一案です。

これらの取り組みを進めることで、本来の地域性と都市開発が共存するような街づくりが可能となるでしょう。タワマンが目指すのは、単なる物理的空間ではなく、地域の新たな原風景と生活の質的改善を実現することであるべきです。

ネットからのコメント

1、東京どこも似たり寄ったりの駅ビルやタワマン複合施設に再開発されて、同じようなチェーン店が入ってって、デベロッパーや役所、設計屋は机上の空論でとにかく小綺麗に整備することが正しいと思っているのか、味も素っ気もない空間にして、採算とれるように高いテナント料を取ろうと計算する。人間も自然の生き物という本能があり、ごちゃごちゃしていたり少々窮屈だったり、適度に経年劣化している空間のほうが落ち着くもの。下町や古い横丁なんかに魅力を感じるのはそういう心地よさなのだと思います。

2、記事内でラウンジと書かれているのは新設された小規模の図書館のことで「ジェイトル」と言います。「図書館のようなラウンジ」と記載されてますが、どちらかと言えば「図書館の中にラウンジがある」といった感じで、たくさんの人が読書をしたり勉強をしたり談笑していたり、賑やかになりすぎずに思い思いの時間を過ごしていてとてもよい空間です。

確かに商業施設としては明らかに失敗したなと感じていますが、個人的にはこの図書館がとてもよい施設なので、ひとまず建設した意義は果たせたのではと思います。

3、あれだけ庶民的でいい商店街があって、池袋と新宿まで1本で行けるんだからアパレルとか欲しい方はそっちのデパートか専門店に行くだろうからその手のテナント入らないと思います。入るとしたら開業医くらいかな？テナントの広さ見た訳じゃないから余計な推測はできませんが。ただ一言言えるのは1階のテナントの名前見るときっと十条銀座にもあるはずだし、タワマンに入るテナントとしてはなんかちょっと。

4、かなりでかい商店街ですね。人口密度が全然違う。それだけ沢山の人が周辺に住んでいる。地方のシャッター街とは雲泥の差ですね。近くにタワマンがあるというのは商店街を訪れる客も必然的に増えそうで商店街にはプラスに作用していると思う。