名古屋市の名鉄病院が、看護師などの残業代不払いにより名古屋西労働基準監督署から是正勧告を受けました。手書きの勤務報告書と電子カルテのログの不一致が発覚し、医師を除く全職員650人を対象に勤務実態を調査するよう指導されました。病院は9月下旬、約50人に平均1万円の残業代を支払い、2026年度に向けて手書き報告書を廃止し、ICカードでの管理に切り替える計画です。
また、過去3年分の申告を職員に求め「全ての不利益を完全に解消する」と通知しましたが、「上司の指示なく始業時刻前に業務を始めた」などのケースは勤務時間に認められない可能性があります。

名鉄病院での残業代不払い問題は、労働者の権利と法令遵守に対する根本的な問題を露呈しています。勤務報告書の手書き管理という旧態依然の方法が不払いの温床となり、管理体制の甘さが際立っています。背景には、システムの不備や上層部の監視不足があるでしょう。改善には、勤務時間の電子化とシステム強化、職員への労働法教育の徹底、第三者による定期的な勤務実態監査が必要です。労働は公正に報酬を得て然るべきです。手当の不払いが横行する社会では、勤労者がその価値を正当に評価されることはありません。この問題が迅速に解決され、再発防止策が講じられることを強く求めます。
ネットからのコメント
1、「上司の指示なく始業時刻前に業務を始めた」これって多くの一般病院や救急病院で行われてる看護師の情報収集とか配薬チェックや点滴混注の事だと思うんですが、直接の指示が無くても、事実上、前残業しないと業務にならないんだから、実質指示みたいな物だと思うんだけど。夜勤で14人分の患者を受け持つとして1人3分で情報収集したとしても42分、5分掛かったら70分。16:30始業でも15:00に病院行ってましたね。前残業せずにミスしても責任取らなくて良いなら良いですけど。まあでも、後残業はちゃんと出す病院はそれなりにあっても、前残業にまでちゃんと残業代出してる病院は聴いたこと無いのも現実ですが。
2、ある程度経験年数のある看護師なら始業前に早く行き情報収集は看護師として当たり前、と思っていて始業時刻には動き出せるよう前準備をするのが暗黙の了解になっている。仕事量が多すぎそうしないと回らない。昔はそれは当然の事として新人に指導されいた。経験としてしないとスムーズに動けずきちんと把握してない事によるミスが一番怖いと思っているから。
今は働き方改革で時間外労働はだめと皆わかっているけど、その風習は残り変わったのは新人にそれを押し付けない事だけ。私自身ライフワークバランスはとても大切と思う。それでも30分前には着いて情報収集はしたい、でないと自分がミスをしそうで怖い。という理由で早く着いて始業15分前にタイムカードを押しに行きます。非難されそうだけど今のこれをしない新人は使い物にならない。未来が怖い、献身的な看護師はいなくなる。医療を守るにはどうしたら良いか?とこの問題はセットにしてほしい。
3、私が働いている老人施設では、始業30分前、終業後30分以内に打刻するように命令されています。とにかく仕事量が多く人でも足りていなく、定時で仕事が終わることがない。時間外にならないように業務改善しろなどと言われますが、毎日が同じ作業ではなく、入居者さんの安全優先で仕事をしているので、雑用などは後回しになるのです。時間外くださいと言っても通用しないです。見て見ぬふりもされています。そんな職場は多いのではとも思います。
4、前残業は当たり前、仕事終わらなくても残業付けさせてもらえず仕事は増えるばかり。
助手さんの仕事までさせられて看護師は疲弊しています。基本給も昔のまま。苦労して国家資格取っても報われない仕事。全ての病院に覆面調査員を入れて欲しい。国は現状を把握して欲しい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/63e2d175ae064b77e14e64cb21aa6bb609f3890b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]