【事件概要】
2025年、イチロー氏が日本人初となる米野球殿堂入りを果たし、表彰式で19分間の英語スピーチを披露した。1992年にオリックスでプロ入り、2001年からMLBで活躍、通算3000本安打、ゴールドグラブ賞10回などの記録を残した。
スピーチでは、自身の過去や感謝の気持ち、ユーモアを交えて会場を沸かせた。特に「野球がなければ私はただのアホだった」といった発言や、移民的視点、謙虚な姿勢が聴衆を感動と笑いに包んだ。
【コメント】
このスピーチが心を打つのは、華やかな記録や功績よりも、「人としてどう生きてきたか」を正直に語ったその姿勢だ。異国で言葉の壁を越え、21年にわたり一線で戦い続けた人生は、どれだけ孤独で、どれだけ自分と向き合う日々だったか、想像に難くない。「自分には野球しかなかった」という言葉には、自負と裏返しの弱さ、そしてそれを支えた周囲への深い感謝が滲む。
誰もが自分の得意なことしか持っていない。そして、それで勝負するしかない。完璧な英語でも、立派な経歴でもなく、「中学英語+α」で心を動かせるのは、どんな言語よりも真実の重みがあったからだ。
自信が持てずに一歩を踏み出せない人こそ、このスピーチに耳を傾けてほしい。努力の先に、自分の言葉が世界を揺さぶる日が来る。その現実を、イチローは証明してくれた。
ネットからのコメント
1、英語を専門としている端くれが一言言わせていただきます。今回のイチロー氏のスピーチを中学レベルだという記事を書いた方はよほど英語がおできになるのでしょうが、あまりに失礼過ぎます。スピーチの組み立て方や展開、発音、表情などあらゆる観点から素晴らしいと感じました。日本人として堂々として立派なものでしたし、聞いていてもっと聞きたいと思わせるものでした。日本人はこうあるべきだというお手本のようなものでした。私は高く評価します。素晴らしい!そもそも、中学レベルのどこがいけないのですか。
中学英語は英語の重要ポイントが満載です。これを土台に少し難しい単語や言い回しを加えて、話す聞く訓練をすれば日本人も世界で堂々と渡り合えます。言語習得はポジティブな姿勢で臨むのがいちばんです。
2、流暢な日本語じゃなくてもカタコトで一生懸命に話してくれる外国人には親近感が湧くし、日本人なら何を言いたいかは理解できる。その感覚は世界共通だから、感謝の言葉を伝えるスピーチなら通訳を介して綺麗な文章で話すより、拙くてもいいから自分の言葉で話したほうが気持ちが伝わるよね。イチローさんは素晴らしかったと思います。
3、内容は、かなり練られていて聞いている人の気持ちを引き寄せてくれるものに作り上げられていたと思いました。英語が堪能な奥さまを前に練習していたと思うと何度も奥さまへの感謝を伝えなのだと思います。イチローさんが奥さまへの感謝の言葉がいかに重要なのかがとても良く伝わり家族ファーストのアメリカの地で広く受け入れられたのだと思いました。
4、私は、イチロー氏のスピーチを聞かせてもらい、そのスピーチが終わるまでの間にも、多くの観客から片言の日本語で「アリガトー」と言って下さった事が、これまでのイチロー氏がMLBで活躍され、多くの野球ファンから愛されていたんだと、改めて思わせて下さいました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1ecfd5b89cea04307ae732990b073536eb8ada1f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]