2025年7月22日、赤沢亮正経済再生担当大臣は、米国のラトニック商務長官の自宅に招かれ、約3時間にわたりトランプ前大統領との直接交渉に備えた予行演習を行った。これは参院選後に電撃合意となった「トランプ関税」交渉に関連するもので、赤沢氏は同氏を「ラトちゃん」と呼ぶなど、極めて親密な関係を築いていたことをテレビ番組で明かした。
ラトニック氏は9.11で700人の社員を失った企業の元代表で、2500億円の個人資産を築いた人物と紹介された。
このような外交の舞台裏をバラエティ番組で軽妙に語る姿勢には、大きな違和感を覚える。国家間交渉という極めて繊細な場面において、関係者との個人的な「相性」やニックネームを前面に押し出す姿勢は、国益を軽視しているかのような印象すら与える。問題の本質は、外交が個人の親密さや人間関係に依存して進められているかのような構図にある。本来であれば、透明性のある正式な手続きを踏み、専門的知見に基づいた協議が行われるべきである。
まず、①交渉過程の正式な記録と説明責任の義務化、②外交人事と政策決定における第三者評価制度の導入、③国会における外交の事前審査権の強化が必要だ。個人の“相性”ではなく、制度と戦略が国を動かすのだという常識を、今こそ再確認すべきだ。
さもなくば外交もまた、友達ごっこの延長線に堕してしまう。
ネットからのコメント
1、自民党支持者ではないですが赤沢さんは、いい議員だと思います。以前プライムニュースで反町さんが突っ込んだ事を言っても、ユーモアを交えて上手に受け答えしておられました。会見も 他の議員は、質問をかわしたりする事が多いですが きちんと分かりやすく答えてらっしゃいます。今回もお仕事をきちんとされた…と思います。
2、この人、運輸官僚出身の小泉チルドレンなんだよね。爺さんも代議士だったらしいけど、選挙も意外と強い。今は国務大臣だが、担当領域はすごく広い。経済再生担当大臣新しい資本主義担当大臣賃金向上担当大臣スタートアップ担当大臣全世代型社会保障改革担当大臣感染症危機管理担当大臣防災庁設置準備担当大臣内閣府特命担当大臣(経済財政政策)こんなに一人で担当できるのか。社会保障改革と防災庁設置まで担当してるんだぜ。あきれるほどだ。実務家なんだろうね。
3、赤沢大臣は8回も9回も渡米し、何回も押しかけ会談を重ねまでしたはずなのに、韓国などは1~2回の交渉で、日本と同じ条件だった。
そればかりではない、ふたを開ければEUも各国皆関税15%が基本ベースとなっていた。あれだけ大騒ぎして、(おそらくファーストクラスで) 渡米する度にニュースに取り上げ、自民応援団の加谷珪一氏などは懸命に「赤沢大臣はとても頑張っています」と、太鼓持ちの如く持ち上げていたはずなのに、日本が支払う代償は、投資の9割が米国などと、代償は各国より大きいが、関税は各国皆ほぼ横並びとは、何だったのか。反省もんだよ。
4、外交において最も大事なことは人間関係を築くことだと言われている。赤沢氏は外交向きなのかもしれない。オバマ元大統領は、スピーチは過去最高クラスとも言われるほど上手であったが、外交は駄目でした。安倍元総理の外交は歴代でも最強でしょう。反して石破総理はというと、歴代最低クラス。総理退陣を拒んでいる理由に関税交渉をあげているようだが、総理の立場として自身で外交は苦手だと言っていた。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/33fbc9f2c653675d0e81da1fbf66938c237b3133,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]