山梨県警が全国初の試みとして導入した「飛び級採用」制度は、35倍の競争率で大きな注目を集めました。この制度は警察官の人員不足解消や多様な人材確保を目的に設けられ、民間企業などで5年以上の職務経験を持つ61歳以下の社会人が対象となります。約2か月間の募集期間中に、県内外から公務員や自営業、会社員など幅広い背景を持つ110人が応募し、3人程度の採用予定を大幅に上回る結果となりました。合否判定は適性検査や面接、論文試験を経て秋頃に行われる予定で、次回の実施は今回の結果を考慮して検討される見込みです。

警察官不足を解決するための「飛び級採用」制度は一見画期的ではありますが、その裏にはいくつかの課題も見え隠れしています。まず、現役警察官の意識との摩擦が懸念されます。現場で長年勤めた巡査たちが突然、新人の巡査部長と上下関係を築くことに違和感を覚える可能性があります。
それに加え、新たに採用された人材が持つ「民間経験」が、警察業務の現場でどれほど実際的な効果を発揮するかは未確定です。また、この制度が警察内部の人員不足や教育訓練体制の問題を根本的に解決できるかどうかについては疑問が残ります。
課題への対応策として、まず内部の教育体制を強化し、経験不足を補填する仕組みを整える必要があります。次に、現役の警察職員に対しても、新たな人材との協調を促す研修を行うべきです。最後に、採用後のパフォーマンス評価を透明化し、飛び級制度が真に有効であるかを定期的に検証する仕組みを設けるべきです。
警察機構の硬直性を打破し、多様な視点や経験を活用する試みは評価に値しますが、公平性や現場環境の変化も無視できません。新制度の成功が、短期的ではなく長期的な社会安全の礎となることを願います。
ネットからのコメント
1、巡査として何年も勤務し、昇任試験を受けてようやく巡査部長になるのが従来パターン。一方で、新制度組は試験に受かれば最初から巡査部長スタート、しかも警察内部の実務経験はゼロからとなると、自分は何年も現場をやってきたのにと感じる人が出るのはまず間違いないと思います。
2、巡査より仕事のできない人が、階級だけ上になって、適切な指導や現場判断ができるのでしょうか?採用難は分かりますが、最近、警察学校で飲酒OKとか、髪型も自由とか、なんか方向性を間違えているのではと感じる。警察って本当に特異な職業で、警察学校ってその職業訓練校ですよね?今でさえ、犯罪を犯す警察官が散見されるのに、教育を甘くすればさらに増えてしまうのでは?
3、やはり批判は多い。高卒の巡査が大卒ともスタートが違うのに、更に警察庁から派遣されるキャリアの上司や県警幹部もおる中で更に実務経験もない人がいきなり巡査部長として上司となる。警察や自衛隊、消防、海保等は全て階級社会。それこそ高卒から頑張ってきた警察官からしたら、何の苦労も無くいきなり巡査部長として上司となっても、それこそ不平不満も出るし、逆パワハラにもなり得る。そうなった時に県警幹部はどのように対応するのだろうか?今の時代たしかに警察官志望者は減っているけど、今、多くの不祥事や警察官による犯罪の多さに対してどこまで警察組織としての規律を守り、市民からの信頼を得られるのか?たしかに中途採用制度は広がっているから良いけど、それまで努力してきている警察官がきちんと評価されて働きやすい警察組織であってほしい。
4、公務員ではないが、経験が物を言う現場の経験者からすると、未経験者が上司に入ってくると現場はかなりギクシャクします。「何言ってんの?この人は?」となり「相当な人格者か」「よほどの資格持ち」「現場を唸らせるほどの知識」がないと上司を無視し始め現場だけで走り出します。山梨という比較的小さな警察でうまく馴染むかどうか、、、。 逆に、警察犬担当や鑑識、IT技術者などなら外部(民間?)知識を若手に伝えていくなら活性化につながるので良いと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6d533f1ec96200b9be714d8eff50eebb8ef2ed4d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]