知床国立公園(北海道)で、2025年7月29日にヒグマへの餌付けが疑われる事案が発生。観光客が車内からスナック菓子を投げ、近くにいたヒグマに与えた可能性があると報告された。知床財団は、ヒグマに餌を与えると行動がエスカレートし、車が傷ついたり人身事故が発生する危険性があると警告。餌を与えることでヒグマが「人と食べ物」を結びつけ、再度求めてやってくる恐れがある。
財団は「人と食べ物を関連づけないよう、餌を与えないでください」と呼びかけている。
このような行為は、自然環境と動物の行動に深刻な影響を及ぼします。餌を与えれば与えるほど、ヒグマは人間の存在を食料源と認識し、次第にエスカレートしていきます。結果として、無用なリスクを生むことになります。動物との距離を保ち、自然の秩序を尊重するためには、まず「餌付けをしない」という最も基本的なルールを守ることが不可欠です。
このような事案を防ぐために、まずは教育と啓発活動を強化すべきです。観光客や地域住民に対する情報提供を徹底し、ヒグマやその他の野生動物への接し方に関する理解を深めることが必要です。また、ヒグマの出没エリアに対しては、警告標識や監視体制を強化し、未然に事故を防ぐための措置を講じるべきです。更には、違反者に対して厳しい罰則を設け、抑止力を働かせることも求められます。
自然との共存を望むなら、私たちがまず適切な行動を取るべきです。
ネットからのコメント
1、全国ニュースでこれだけクマの被害が報じられてもまだこんな事する人間がいるのか。このような事をする観光客がいることに本当に悲しくなります。星野道夫さんを襲ったヒグマや北海道のソーセージも人間の餌付けが原因で人を恐れなくなってしまったクマです。小学校レベルの理科や道徳の時間に野生動物との関わり方や、野生動物への餌やりがどのような影響を与えるか教える時間を設けて欲しい。動物全般と関わり方が分かってない人が多い。
2、観光客はその時その場所限りの「熊との接点」でしかないから、無責任は行動がとれるのだと思う。それが住民にとってどれだけ危険なことになり得るかが分かっていない。住民だけではなく、その後に訪れる観光客の安全をも脅かすことにつながり兼ねない。子どもがやったことかも知れないが、その場には必ず大人がいた訳であり、もしかしたら大人が子供をそそのかしたのかも知れない。その軽率な行為が「危険な熊」を作ってしまったら、その熊は駆除されなければならなくなってしまう。
それこそ熊が可哀想だ。
3、獣害の元になる行為を平気でする人がいる事に改めて驚く。自分の生活圏に熊がいなくてもその地域の人が被害に遭うのは想像出来ないのか…。人に近付けば簡単に餌にありつけるし人そのものが餌と認識されかねない。当たり前の事だが野生動物とは距離をとってほしいです。
4、一部の観光客の話なのかもしれないが、凄く大きな問題。人を恐れず近付いたり、傷つけたりするケースもそうだが、人に慣れて近付くようになると殺処分対象となってしまう。知床五湖などは熊が出れば、施設が止まったりもする。食べ物を与える人は動物園やサファリパークと勘違いしていないか?知床は人間の居ない筈の自然の中に人間がお邪魔しているというのが基本的な考え方。自然を壊しているのだから、それなりの罰則は設けていいように思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fceabf7b8cc668a404f35e2b9831c9638aee36,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]