【事件概要】
文部科学省が実施した調査によると、小学6年生と中学3年生を対象とした学力テストにおいて、国語や算数・数学・英語の成績が過去と比べて大幅に低下していることが明らかになった。背景として、コロナ禍による学習環境の変化や、子どものスマートフォン利用時間の増加、さらには保護者の関心の薄れや生活習慣の変化が挙げられている。
加えて、教員の多忙化や保護者自身のスクリーンタイムも一因とされており、家庭環境・社会構造の問題が複合的に影響している。
【コメント】
子どもの学力低下は、単なる個人や家庭の努力不足ではない。問題の核心は、教育制度と社会構造の鈍化にある。コロナ禍で学習環境が大きく崩れたにもかかわらず、文科省は現場への十分な支援もなく、現状把握と責任転嫁にとどまっている。家庭に丸投げされた教育の重荷、スマートフォン依存に歯止めをかけられない社会全体の風潮、そして教員の過重労働による教育の質の低下。この三重苦が子どもの未来を削っているのだ。
解決策は明確だ。①保護者と学校で協働できるICT使用ガイドラインの策定、②教員の業務を削減し指導時間を確保するための行政支援、③経済格差を埋める無償・地域主導型の学習支援制度の整備。
子どものスマホを責める前に、大人社会が果たすべき責任がある。学力低下の本質は、子どもの「やる気」ではなく、社会の「やる気のなさ」だ。未来を担う子どもを守れるのは、変わる覚悟を持つ大人だけである。
ネットからのコメント
1、今回の学力テストはタブレットで行われ、6年生の息子は、算数など計算後答えを入力しようと画面を切り替えるたび待たされて時間をかなりロスされ終わらなかったと怒っていました。他の子も同様な事を言っていて教員に伝えても仕方ないで済まされたそうです。本当に学力計れてますか?通信環境などに影響されるなら当分ペーパーでやって欲しいものです。やる気を削ぐばかりです。
2、タブレット端末の使いすぎが原因なんじゃないか。 もっと、「きちんと書く」ことを大切にした方がいいと思う。タブレットは、 ドリル学習や情報収集、個別支援なんかには有効だと思うけど、どうしても流し読みになったり、書くこともおろそかになったりして雑な学習にしかならない。 系統的かつ丁寧な学習には向かないよな。デジタル教育先進国と言われてた所でも見直しが起きてるのは、そういうことなんだろうな。
3、このテストに40億近いお金がかかっていると聞きました。それで結果がスマホとテレビゲームをやりすぎるといけませんよ。だけですか。学校でタブレットを使用するようになったことも、あまり考えないようになった要因の一つではないのですか。電子教科書などもってのほかです。そもそも業者と癒着した学力テストそんなに何度もやる必要ありますか。これで学力が上がっていればまだしも、下がってますという結果報告だけですか。
4、小学生の子供の夏休みドリルがタブレット端末での学習になってしまいました。平日は学童に通っているので、タブレットを持って行き宿題をしていますが、Wi-Fi環境が悪く全く進みません。おまけにスクリーンの使用制限がかけられているようで、連続使用が一定時間を越えると操作できなくなります。紙の宿題の方がよっぽどスムーズに進めるので、何でもかんでもタブレットを使うのはやめて欲しいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2f23ade562dcbf528b7e82415f3b15bc46c3e283,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]