11月20日の記者会見で、京都華頂大学と京都華頂短期大学の学長・中野正明氏が、'27年度からの学生募集停止を発表しました。これは少子化の影響で、18歳人口が減少し大学への進学率が上回る状況が'26年に顕著となるためです。'24年度には大学進学率が62.3%という過去最高を記録したものの、定員を維持できない大学が増えており、'26年以降、大学の淘汰が進む「2026年問題」が深刻化する見通しです。
特に、中小規模の大学や有名校でも、無策であれば危機に瀕する可能性があります。

この状況は単なる少子化の問題にとどまりません。社会全体が教育の本質を見失い、効率と競争にかまけた結果、多くの大学が閉校の危機にさらされています。定員を満たせない大学が増加し、多くの中小大学が淘汰される現象は、教育という公共財が市場の論理に翻弄されている象徴です。大学は単なる資格取得の場ではなく、知識と人格を育む場であるべきです。解決策は、まず国の支援策を見直し、地方の教育機関が地域と連携して特色を出すことです。また、企業との連携を深め、実践的な教育プログラムを導入することが必要です。さらに、テクノロジーを活用して教育の質を向上させ、多様なニーズに応えることも重要です。教育は、単なる経済的な問題ではなく、未来を創る基盤です。
この危機を機に、教育の本質を再考し、持続可能なシステムを築くことが求められています。
ネットからのコメント
1、その地方で知られている大学や全国区の大学は心配しなくていい問題。問題はここ20年で新設された人気のない大学や女子大から共学に変更した大学。学生数が多い大学はそれなりに集まるが、1学年の生徒数が500名程度の大学はもともと入る生徒が少ないのに、これ以上に減ってくる。そんな大学は先ずなくなるでしょう。『「MARCH」も安泰ではない』と言うのは読んでもらうための過大表現であり、本質は別の所
2、経営努力で乗り切れない大学、Fランクの大学、留学生率が高すぎる大学は淘汰されても仕方がないでしょう。但し、大学が過疎化防止や地域振興に役立っている場合は、その地域の抵抗はあるとは思います。尚、やはり大学は学問を積む場所です。あまり勉強をせずとも、進学先がある。特に学びたいものは無いが、進学できる。その現状を改める必要があります。私は、大学進学を許可する統一学力資格試験を、年2回程度廉価な受験料で、実施してもらいたいと思います。
3、ここ数年で女子大は誰でも入れるレベルになり、いよいよ共学中堅校も厳しくなってきそうですね。国立の総合型も増え、年内で決まる子がかなり多くなってきています。高校によっても指導が違うかと思いますが共通テストなどほとんどが受けない…という低レベル高校もありますから、どういう入試方法であれちゃんとした学力を有した者を獲得する方法を大学側も考えるべきですね。
4、大学の先生が職を失うことになるんでしょうが、子供が減っているので、仕方ないです。それよりも、大学余りで、受験が形骸化されたものになり、全然勉強しない子でも、大卒の学歴が取れるようになるのは,どうかと思いますね。大学で、四則計算からやり直している。という話もどこかで聞きましたが、学力ない社会人ばっかりになって、仕事も子育てもできないような、国力も衰退していかないのか?心配です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/11aa8a1d805dc08977cbc9d935881472151ff8d4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]