島原中央高校の女子バスケットボール部で発生したハラスメント事件について、福岡地裁小倉支部は2023年2月25日、学校法人有明学園と男性監督に計88万円の損害賠償を命じる判決を下しました。判決によると、2023年5月から翌年5月までの間、監督は部員に「バカは使えない」などの暴言を繰り返し、教育的指導の枠を逸脱して人格権を侵害しました。学校側は監督の不法行為を放置したとして、責任を問われました。被害を受けた元生徒は2024年11月に転校し、監督は暴言を理由に日本バスケットボール協会より活動停止処分を受けたものの、今年4月に復帰が予定されています。同校は「体罰やハラスメントの防止に努める」とコメントしています。

この事件は、教育現場における構造的問題を浮き彫りにしています。まず、監督の暴言は明らかに教育の域を越え、生徒の人格を否定するものです。
さらに、それを放置した学校法人の姿勢は、監督一人の問題を超えて、学校全体の組織的な無責任を示唆しています。暴言が一年以上にわたり続いたにもかかわらず、処分は活動停止一年程度であり、教育機関としての倫理観が問われます。さらに、暴言後の監督復帰に関しては、学校側の「防止指導」がいかに実効性に乏しいかを示しています。
解決策としては、第一にハラスメントを事前に防ぐ監督へのメンタルヘルスやコミュニケーショントレーニングを制度化することが求められます。第二に、通報体制の整備と匿名性の保証を強化し、生徒が安心して声を上げられる環境を作る必要があります。第三に、適切な第三者委員会が学校運営に関与し、透明性と監視機能を確保するべきです。教育現場は、健全な指導を通じて未来の人材を育てる場であると同時に、人権が尊重される場でなければなりません。暴力的な言葉で生徒を傷つける指導者と、それを黙認する体制は、教育の本質から逸脱しており、全力で是正されるべきです。
ネットからのコメント
1、子供がミニバスからずっとバスケをしてるけど本当にいろいろな監督や先生がいる。
相手チームの監督の暴言が反対側の私達にまで聞こえてきて、他チームの事だけどやるせなさと苛立ちとを抱えながら試合観戦をしていた事が何度かありました。指導じゃ無くて高圧的な態度で人格否定、キャプテンとかの子をひどく叱責する事でチーム全体への指導になると勘違いしてるんだろうな。ベンチに下げられて、泣きながらみんなの前で大声で叱責されて、その後の試合でうまくやれるわけがないのよ。鼓舞するんじゃなく、ただの叱責と否定は次への自信に繋がらなくなる。暴言がしんどくて辞めていく子も居たかもと思うと辛いな…
2、この程度のことであれば、指導の過程でいくらでもありうるだろう。これで多額の損害賠償を支払わなければならないのなら、生徒を伸ばすための厳しい指導はできない。ただ、裁判までに発展してしまったのは、指導者と生徒との信頼関係に起因するところがあるかもしれない。
3、この程度で損害賠償なら全国で訴訟があふれかえる。それくらい普通にある案件。ぜひこのニュースを大々的に報道し全国の指導者に伝えてほしい。
時代は変わってます。指導者も変わらないと。
4、スポーツの指導は確かに厳しい部分も必要だけど、人格を否定する言葉は完全に別物だと思いますね。学生の頃って指導者の一言が想像以上に深く残ります。先ずは勝たせることより、競技を続けたいと思える環境を作ることの方が本来は大事なはず。指導の名の下で暴言が許される空気は、いい加減もう終わりにしてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e74789094af9c4a5aa834a33221e6d007fe674b2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]