300字以内の概要:
山梨大学と放射線影響研究所のチームは体細胞から作ったクローンマウスの再クローニングを研究し、58世代目で限界を迎えたと発表しました。自然交配によるマウスよりクローンには突然変異が多く、有害な変異が代を重ねるごとに蓄積し、生存を阻害することが確認されました。試験では2005年に開始した再クローニングが58世代で成功率0.6%まで低下し、生存した全5匹は翌日に死亡。これにより、遺伝的にはオリジナルと同じでも、技術的限界が存在することが示されたとしています。この研究は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表されました。

コメント:
再クローニングの研究は生命工学の進歩を象徴しますが、今回の結果は深刻な問いを投げかけています。
まず、現在の技術では遺伝的完全性を維持しながら永続的にクローンを生成することができない現実が露わになり、その限界が明確に示されました。この異常な突然変異の蓄積は、自然の設計を一手に引き受ける技術の未成熟さと倫理的な考察の欠如を思わせます。また、この技術は研究所内の実験で固定されるべきか、それとも社会の利益となり得る応用に向かうべきか明確な指針がない点が問題です。解決のためには以下のような方向性が考えられます。まず、遺伝的変異を抑える新技術の開発、次にクローニングの倫理的議論のさらなる充実、そして科学の進歩と生命倫理の均衡を確保する国際的な枠組みの整備が必要です。技術の進歩は喜ばしいが、それが生命の持続可能性を破壊しては本末転倒です。人類は技術に酔いしれるべきではなく、慎重さと未来への責任を持つべきです。
ネットからのコメント
1、ずれた見方かもしれませんけど、劇場版ルパン三世「ルパン対複製人間」の伏線そのものですね。公開された年から見ても可能性として長年論じられてきた事が今回実証された、という事でしょうか。
ニュースとして捉えると本格SFで劇場版ルパンのさきがけでもあったこの作品に込められた制作陣の意気込みが感慨深いものがあります。
2、まさにルパン3世の映画版に出ていたマモーの話と同じですネ。あの作品でもマモーは永遠の命を手に入れる為に自らの複製を長年続けていたら、コピーには限界があると語られていた。50年くらい前の作品です。あの物語を考えた監督?作家?さんも予想とはいえ、あの頃にしては飛び抜けた発想だと子供の頃感心してました。ソレが今実証されたカタチだと受け止めています。なんか感慨深いなぁ〜。
3、面白い研究ですね。なぜ同じ個体のはずのクローンで突然変異が増えるんでしょうね、不思議です。クローンを作る過程で遺伝子に傷なのか何かの支障が起きてしまうんですかね。なぜ多世代クローンで異常が起きるのかの原因がぜひ知りたいです。
4、マウス以外のモデル生物で同じ実験を行うとどうなるのだろうか?ショウジョウバエやウニなど比較的単純な動物、コムギやミドリムシなど植物、酵母やコウジカビなど菌類、大腸菌などのバクテリア、それぞれ違う結果が得られるはず。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a2c5480a9db5def3e48e281cd980f54237ea8e4e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]