8月14日、北海道知床半島の羅臼岳で登山中の26歳の男性がヒグマに襲われ死亡しました。男性は友人とともに下山している最中に襲われ、引きずり込まれる光景を目撃した友人は、手を使って必死にクマを追い払おうとしましたが、成功せず、翌日に男性の死亡が確認されました。友人が「クマよけスプレー」を使用しようとした際、そのスプレーが再利用品であり、ヒグマに対応していなかったことが判明しました。
現場はヒグマのエサとなるアリの発生地であり、出没が多いエリアです。
この悲劇は、現代社会が進んでいるにもかかわらず、制度と製品の不備がもたらした典型例です。そもそもクマよけスプレーとして市場に出回っている商品が、本当にヒグマに効果的なのか確認するプロセスが欠けていることは、驚くべき無責任さと言えます。現行制度の見直しが急務です。具体的には、1) 厚労省などの規制機関が製品の安全基準を明確にし、市場で承認された製品のみ流通を許可すること、2) 登山道やキャンプ場でのクマ遭遇に対する警戒感を地元自治体がもっと広く周知すること、3) 危険区域には運営側が常に適合製品を提供し、安全教育を実施する必要があります。このような事故が続発する社会では、リスク管理そのものが根本から問われます。私たちの生活がいかに自然の脅威に対して無力か、今回の事件は痛感させられました。
ネットからのコメント
1、再利用品で噴射されなかったのではなく、使い方がわからなかったんだと思います。熊スプレーなどの催涙系はロック等の誤発射防止の機構がついているので普段から使う時を想定して動作確認を繰り返ししていないとイザという時に慌てて使えないんですよ。有事のさいに咄嗟に110番や119番が思い出せなくなるのと一緒です。あと使用期限が過ぎるとガスが抜けて噴射距離が短くなったり、極端に古くなるとガスが抜けすぎて全然噴射しなかったりするので適当に更新するのも忘れないでもらいたいです。
2、地元住民からは大人しい熊だったと報道されていましたが突然人と遭遇して子供を護ったのでしょう。1人で早い速度で山を下りた為出くわしてしまった様で双方が不運な出来事。山での行動は危険が伴う事を認識しないといけないですね。
3、山に行くときは普段から熊よけスプレーをもっています。もちろん、すぐに出せる状態です。一人登山の時は、なんなら握りしめてます。ロックを外して噴射するシミュレーションも何度もしました。そこまでしてても、いざとなれば焦ってしまうかもしれませんが、やっとくべきです。
持ってたら安全なものではありません。皆さんもご注意を。
4、山の麓の売店とかで正規品売ってないんかな。あるいは有料レンタルとか。購入と同額の値段で借りれて、未使用で返却すると何割か返ってくるとか(盗難対策)。多分実際使うかわからんから買わない、買っても正規品じゃなくてどこのかもわからん安物とかになると思うんだよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/033adf8429f472b00f5db9f1f58d33d692537501,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]