事件概要:昨年11月に改正された道路交通法では、自転車の酒気帯び運転に対し「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」という罰則が新設されました。今年5月末までに全国で計4077件の摘発が行われ、そのうち福岡が803件で最多、東京や大阪など都市部での違反も目立っています。人口比では福岡が1.57件、石川が0.95件で上位を占めています。
違反者の90%が罰則を認識していたものの、自動車免許を保有しない若い世代などが依然誤った認識を持っていることも判明しました。専門家や警察は啓発活動や取り締まりの強化の必要性を訴えています。
コメント:飲酒運転に対する法改正が自転車にも及んだことは評価すべき進展です。しかし、摘発件数が約半年で4000件を超え、違反者の多くが罰則を認識していた事実は看過できません。これは単なる記録の数字ではなく、制度がまだ社会的認知や浸透に欠けていることを如実に表しています。背景には、自転車が安全性の低い交通手段であるにも関わらず、公共意識を軽視する風潮や飲み物提供側の責任感の希薄さがあると考えられます。
これを解決するためには、まず啓発活動を拡充し、自転車の酒気帯び運転の危険性を周知する必要があります。
他にも、酒類を提供する事業者に飲酒後の自転車利用を防止する措置を義務付ける制度化や、飲酒運転時のゴーグル体験などの交通安全教育を義務化することが有効です。さらに罰則適用時の透明性を確保し、早期に社会全体に危険性を浸透させる政策強化も求められます。
飲酒運転の問題が自転車の利用文化に波及する以上、交通法としての改正が形骸化せず、実効性を伴う取り組みへと結びつける必要があります。進化する社会において、ルールと安全意識を強く結びつけること、その道筋を怠らないことが、今後の交通安全の質を左右する要となるでしょう。
ネットからのコメント
1、車を運転していると、自転車乗りの方々は(全員というわけではありませんが)信号は見ていても、周りはあまり見ていないように感じることがあります。人の避け方が雑、ぶつかりそう、平気で車の横、隙間を抜けられてヒヤリとすることもありました。免許制ではなくとも車両なんだからと何度思ったことか。運転してるという意識がまるでない。酒気帯び運転の摘発が4000件以上もあるんですね。違反したらきちんと取り締まられているんだと思うと少しホッとしました。
自転車は、スピードもそれなりに出て、ぶつかられて最悪お亡くなりになる方もいます。取り締まりは妥当、お酒を飲んでの運転は危険です。
2、自転車の酒気帯び運転も当然、危険なので摘発されてしかるべきだが、実際には酔っての自転車は車と違って運転者がふらつくのであまりスピードは出せないし、むしろ自損で自分が怪我をする確率が高い。それより、歩行者にとって危険なのはスマホのながらであったり、イヤホンを装着しての運転だ。こちらは事故で被害者の命を奪ってしまう可能性もあるのだが、どれくらい摘発されているのだろうか?メディアも見出しのインパクトばかり追わず、現実的な社会的課題を常に自覚て報道して欲しい。自転車の酒気帯びも大事なことで、当然報道すべきだと思うが、スマホのながらはどうなのか、そちらが先に知りたい。
3、自転車という乗り物の入り口が間違えてるのかと。免許が必要なく、小さな子どもも乗れる気軽な乗り物…きっと自転車に初めて乗る時や乗せる親はそんな気持ちで乗り始めるのだと思います。いわゆる自転車の交通教育など幼稚園や小学校などでは行いません。
ほとんどの方が細かい交通ルールを知るのは運転免許を取る際なのではないでしょうか。この自転車の入り口を変えていく必要があると思います。
4、過失などと違って酒気帯びは、全面的に運転する側に非がありますよね。ルールを知らなかったでは済まされない話で、ましてや違反と知りながら運転していたとは言語道断です。自転車なら大丈夫と思っている人が多いのかもしれませんが、飲酒運転は、自分だけでなく他人の命も危険にさらす行為だし、歩行者を巻き込む大きな事故にもなりかねません。福岡県の取り組みのように、もっと全国で厳しく取り締まってほしいし、自動車並みに罰則を厳しくしてほしいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/97db0c35ff15705cfbd338bdf81ef03132627c6c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]