日本マクドナルドは、8月29日から予定していた「ワンピースカードゲーム」のハッピーセットキャンペーンを見送ると発表した。同社によると、ポケモンカードを含む8月9日からの過去のキャンペーンで、買い占めや転売が横行し、店舗での廃棄や商品の放置が問題視されたためである。この状況は、同社が掲げる「子どもや家族への楽しい体験の提供」という理念に反するとして、謝罪の意を表明した。
買い占めや転売が繰り返される現状に対応するため、企業として再発防止策を講じたが、再発回避が難しいとの判断から今回の見送りに踏み切った。期間中は過去のキャンペーン商品が代替品として提供される。
今回のキャンペーン中止から明らかになったのは、企業による想定不足と消費者行動の歪みがいかに社会的リスクを高めるかである。買い占めや転売が蔓延した背景には、商品の希少価値を煽る戦略が少なからず存在する。それはファンや子どもたちの楽しみを奪う結果となり、企業の理念と現実の乖離を露呈させた。
本質的な問題は制度の甘さである。1つ目に、個人による大量購入を防ぐ明確な購入制限を制度化すべきだ。2つ目に、転売抑止のため、特定キャンペーン商品の流通を監視し、転売プラットフォームとの連携を進めるべきである。
3つ目に、希少性重視の商品展開から、持続可能な楽しみを提供する方法への転換を検討するべきだ。
子どもや家族が本来楽しむべき場が、営利目的の狭間に飲み込まれる現状に強い憤りを感じる。この出来事は、一時的な対応で済ませるべきではない。マクドナルドが取り戻すべきは、顧客そのものへの信頼と純粋な楽しみの場であり、企業の真価が問われている。
ネットからのコメント
1、自社商品を大量廃棄前提で売っている。 飲食業としての矜持など考えたこともないのでしょう。 飲食業は向いていないのだからカード扱う業者か転売業になった方が良いと思う。
2、当然の措置でしょうね。もうこの手のカード配布はやらないか、多くの人が納得できる転売対策というか大量購入大量廃棄を防止して、子供達が笑顔になれる仕組みを導入するまではやらない方がいい。今回の騒動は欲しくて買えなかった子供たちが涙する姿も辛いし、それを目の前で見ていて何も出来ない店員たちの心苦しさを思うと更に辛い。経営陣が欲を張りすぎて現場が涙するなど一流企業のすることではない。
3、もうハッピーセットのコラボ企画は止めたらいいのでは?ポケモンにしろワンピースにしろマクドナルドと何の関係があるの?昔のようにマクドナルド一味の安っぽいおもちゃでいいんだよ。
子供はそれで十分楽しめる。コラボしたおもちゃじゃなくて何かしらのおもちゃを貰えることを楽しみにしているのだから、コラボのせいでおもちゃが品切れになっていることの方が問題かと。このままだと客離れが進んで一時的に得られた売上以上の損失を出すだろうね。
4、これまでも問題は生じていましたが、今回の騒動では「中国人CEOの金儲け主義のせいで対策がされない」と言われる様になっています。CEO本人の顔写真付き解説動画が出回っていることを本人も知ったために、急にキャンペーン見送りになった気がします。日本マクドナルド社の動画を観ると分かりますが、CEOは英語で業務をされているので、日本の消費者や日本語のSNSの反応を直接把握出来ていなかったのだと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ac612f34a03cc1a618985a85fa011eb892b87700,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]