西村博之氏がSNSで日銀の利上げ観測について言及した。10日時点で国債市場の新発10年債の利回りは1.955%となり、利上げ観測を背景に国債が売られ利回りが上昇していたが、持ち高調整の買いで少し下がった。日銀総裁の植田和男氏は労働市場の逼迫を認識し、賃金に上昇圧力がかかるとしたため、来年の春闘に向けた賃金動向を基に政策金利の引き上げを検討している。
西村氏は日銀が0.5%の利上げで政策金利を1%にしないと円安が続くと主張している。市場は現行の0.5%金利を0.75%に引き上げる可能性が大きいと見ている。

この報道に接した時、まず浮かぶのは金融政策の透明性とその欠陥だ。西村博之氏の発言は、日銀の利上げ政策がもたらす混乱の一端を的確に切り取っている。まず指摘すべきは、日本の労働市場の逼迫感と賃金の上昇圧力にも関わらず、政策決定が市場の期待に追い付いていない現状だ。これには金融当局と企業、そして市場参加者間のコミュニケーションの欠如が背景にある。解決策としては、まず中央銀行は透明性のあるコミュニケーションを確立し、市場の期待に応じた柔軟な政策運営を行うべきだ。次に、データに基づく迅速かつ適切な利上げを通じて、円安の流れを制御する必要がある。
また、金融市場と連携し、統一的かつ協調的な経済政策を強化することで、不確実性を最小限に抑えることが可能となる。経済の進むべき方向性を正しく読み取り、日銀がよりシームレスな対応を進めることで、社会の信頼を取り戻し、未来へと力強く歩む基盤を築く時期が来ている。
ネットからのコメント
1、利上げは、日本銀行法第一条に明記された「通貨の価値の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資する」という目的を達成するための主要な金融政策です。経済・物価情勢を総合的に判断して決定します。為替レートの変動は、利上げの結果として生じることがありますが、それは主要な目的ではなく、あくまで物価安定が主眼です。
2、なぜ日銀が中立金利まで、速やかに利上げしないのかが不思議でしたが、恐らくデフレ脱却したばかりの日本にとって、少しの利上げでも、少なからず金融引き締めの効果がでる可能性があるため、日銀は過剰なほどに慎重なのでしょう。利上げにより、円安も解消されず、景気も後退したなら、それは悪夢のスタグフレーションです。今はインフレですが、コストプッシュ要素が強くスタグフレーションとは隣合わせの感覚です。
日銀はバブル崩壊の教訓を生かし、利上げに慎重なのです。慎重すぎてもビハインドザカーブに陥るため、なんとも難しい局面です。
3、おっしゃる通りだと思います。既に0.75%は織り込み済みで、市場は次がいつかという感じです。注目は中立金利の見直しです。それが1.5~2.5%になれば、来年は1.5%迄の利上げが想定されます。であれば、幾ばくかの円安への牽制になると思います。
4、経済オンチの高市さんが許さないでしょう、為替レートはもう日米金利差ではありません日本国内が3%のインフレで円を持ってると価値が目減りします、外貨に対しては円安にしかなりません結論は利上げ開始が遅いのです、もっと早く1%まで上げていればGDPも実質賃金もプラスになってました経済オンチのリフレ派とその取り巻きがわかってないのですよ
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/eae0588a61ac879da215008cf79cf593c4c85077,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]