中国の王毅外相は、2023年10月8日に北京でドイツのワーデフール外相と会談し、日本の歴史認識を強く批判しました。王毅氏は、日本が戦後80年を経た現在でも、侵略の歴史を徹底して反省していないと指摘し、高市首相による台湾に関する発言を非難しました。さらに、ドイツが中国の立場を理解・支持することを期待するとし、『台湾独立』に強く反対する姿勢を求めました。
一方、ワーデフール外相は『一つの中国の原則』を堅持し、中国とドイツ間で経済や貿易の協力拡大を意向として示しました。この意見交換は、中国が国際的な支持を獲得しようとする一環とみられています。
王毅外相の批判は、外交における歴史認識と国際関係の複雑さを浮き彫りにします。日本の歴史認識についての非難は、中国の外交戦略の一環として、国際社会に自身の立場を広げる試みと見られます。まず、歴史認識については、具体的な対話と教育により誤解を減らす努力が必要です。次に、外交においては、国際的な理解を深めるために、各国が互いの立場を尊重しつつ、開かれたコミュニケーションを維持することが重要です。最後に、地域の緊張を緩和するため、経済・文化交流を通じて、より多角的な理解を目指すべきです。過去の事例が示すように、無理解と誤解が生む不信を克服するためには、協調に基づいた長期的視野が必要です。こうした問題に対する解決策は、共通の利益と未来を見据えた対話が核となるでしょう。
ネットからのコメント
1、ドイツは先の大戦での加害はナチスによる犯罪として処理されており、その他の戦争行為についての被害は全く補償しておりません。
なので未だにギリシャやポーランドなどから戦争被害についての補償を求められています。侵略の反省はドイツでは「ナチスがやったこと。一般国民は知らされていなかった(ので罪はない)」ということにされています。日本は戦争で被害を与えた国について個別に補償しており、戦後補償問題は解決しています。加えて80年間一度も侵略戦争をしていません。
2、おそらくナショナリズムを刺激する理由でしかやっていないのでしょうね。ドイツとしては中国に戦後の歩みについて上から目線で評価される筋合いなど1ミリもないです。中国も欧州諸国が同調するとは思っていないような気がします。
3、戦後日本は反省とその補償の意味を込めて、経済的に技術的に中国に多大な貢献をし、その御蔭で今の中国がある事を忘れていませんか?共産党軍はドイツとは戦ってないし、日本とも戦ってないのでは?日本が戦ったのは蒋介石率いる国民党政府軍では?都合の良い事ばかり言っても騙されないよ
4、よく「ドイツは反省したのに日本はしていない」と言われますが、実際の戦後処理の仕組みは大きく違います。
ドイツは戦後、「悪いのはナチスであって、今のドイツ国家や国民は関係ない」という立場で責任を切り離し、賠償も限定的でした。一方、日本は国家として責任を受け入れ、多くの国と正式な賠償・経済協力を行い、実際の負担を背負っています。違いを生んだのは見え方で、ドイツは対外的な発信が強く、日本は実行しても積極的に説明してこなかったため、イメージが逆転しただけです。そしてこの「印象の差」は、記事にも出てる様な一部の国が政治的な目的で利用し、自国向けに都合のいい形で語られている面もあります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/71eede5e38eac498fa09ad7c87ba7c137f2e284b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]