日本人の旅行離れが進んでいる背景には、インバウンド(訪日外国人観光客)の増加による影響がある。円安によって日本を訪れる外国人旅行者数は増加しており、2025年10月には389万6300人を記録、今後年間過去最高に達する可能性もある。しかし、日本人の国内旅行者数は減少傾向にあり、2025年9月の宿泊者数は前年同月比-1.6%を記録。
主要都市でのホテル価格の高騰や観光地の混雑が国内旅行離れを助長している。背景には、日本経済の低迷や可処分所得の停滞があり、経済的な余裕がなく旅行に費用をかけることが難しい現状がある。

この状況は明らかに日本の観光産業における重大な問題である。インバウンドの増加に伴うホテル価格の高騰とオーバーツーリズムは、日本人が国内旅行を楽しめない状況に寄与している。まず、観光地の混雑を緩和するために、観光のピークシーズンを分散化する制度が必要だ。また、ホテル価格の高騰を抑えるための価格規制や、地域経済を活性化するために観光地だけでなく地方にも焦点を当てた旅行プランを推進すべき。そして、政府の観光政策には日本人旅行者も対象にした包括的な支援策が求められる。国内旅行が再び多くの日本人にとって手軽かつ楽しめるものになるためには、賃金の引き上げや休暇文化の改革にも取り組む必要がある。
この異常事態を改善することは、日本の観光産業の健全な成長につながるだろう。

ネットからのコメント
1、京都に行きたいけど、インバウンドの京都を想像するとせっかくの風情もね...という感じで今は行こうと思えない。日本を訪れた外国人が日本の魅力をSNSで発信できる時代だから、それを見て訪れる外国人が増えてるってのもあると思う。円安ってだけじゃなく、それだけ日本が魅力的ってことだから嬉しいけど、私たちの日本なのにな。っていう気持ちもあるのが本音。
2、旅行行けないと言っても、レクサスやアルファード乗る人が増えたし、最新型のスマホ持ってゲーム課金する人も多いから、お金のつかい方が昔とは違うだけ。気軽に外食できる場所も増えたし、相対的には豊かに見える。知見は一生役に立つから、子どもの頃からできるだけ良い旅行したほうがいいと思うけど。
3、日本人の国内旅行は減った感じします。どこ行っても訪日客が目につくことが、それを伺わせています。記事にある通りホテルを始めとして物価高ですし、高いお金払って混雑した観光地へ行きたいとは思いませんからね。日本人にとって、経済的な側面が失われた30年で止まっているのも事実ですが、その観光地などへ求めていることも30年前と同じ景色なのだと思います。ゆくゆくはこの状況が平時になるかもしれません。既に観光立国のイタリヤ、フランスは日本の比ではないですしね。でも昔がいいな。
4、私も身近な旅行先を選ぶようになりましたね。よく調べてみると灯台下暗しで、近距離に良い名所が沢山ありました。こんなに身近に温泉旅館が幾つもあったんだ、と新しい発見があり、少しずつ訪れています。考えれば自分にとって身近でも、遠距離の方々からすると遠方旅行になりますからね。知らない土地に行くことが旅行でしたが、それは住む地によってお互い様。遠方ばかりで身近で良い処に行っていなかった事が今では幸いしています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9e531934b9053a84b4ae09c3e5459b74e0b1562d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]