2025年、日本国内で生まれる日本人の子どもは約66万8千人と推定され、これは1899年以降の統計では過去最少となる見通しです。過去10年連続で最少を更新し、少子化が深刻化しています。婚姻数は約49万5千組と前年とほぼ横ばい。一方、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では2025年の出生数は約74万9千人と見込んでいましたが、大幅に下回り、41年の予測より早い進行です。
政府は年3.6兆円規模の少子化対策や人口戦略本部設立を進めていますが、現役世代減少による人手不足の加速が懸念されます。

少子化問題は、日本社会が直面する深刻な危機であり、従来の政策の不十分さを顕著に示しています。出生数が統計開始以降過去最少を更新したことは異常事態であり、社会の持続性そのものが問われるステージに到達しています。背景には、結婚の経済的負担増加や子育て環境の不整備など、社会的制度の欠陥があり、これは政府だけでなく、企業や社会全体にも責任が及ぶ問題です。
政府は少子化対策予算を確保し、人口戦略本部を設立していますが、その取り組みは遅すぎる上、直接的な効果に乏しい内容が目立ちます。可及的速やかに求められる行動は以下のようなものです。第一に、子育て世代への税制優遇や現金給付を抜本的に拡充すること。
第二に、職場環境改善を通じた結婚・子育ての両立支援を制度化すること。第三に、若年層への教育資金や住宅支援を重点強化し、経済的不安を軽減することです。これらはすべて具体性の伴う施策として、継続的な監督と検証が不可欠です。
人口減少に歯止めをかけるためには、未来の社会像に希望を描かせるビジョンが不可欠です。現実に目を向けることで、過去から脱却し、国民の生活の質を守る未来を構築する。それが少子化へ立ち向かう鍵であり、日本社会の再建の核心となるべきです。
ネットからのコメント
1、紛れもない事実を書くと、たとえ今すぐ出生率が2を回復したとしても、人口が増加に転じるのには半世紀近い時間がかかります。何故なら既に今赤ちゃんを産む20〜30代の方が生まれる前から少子化は始まっており、赤ちゃんを産む親の減少が30年は止まらないからです。つまりもう終わってる、ゲームオーバーなんですよ。多数決の民主主義では、政治家は票田である多数派の高齢者の社会福祉費・医療費を大幅に削ることはできない(やれば落選する)ので、生まれてくる子どもたちに大きな負担を強いることは確定。
(海外に逃げれば別ですが)そんな地獄に送り込みたい親がいるでしょうか?少子化はこんな状況になるまで反転できなかった時点でとっくに終わっている話です。
2、色々子供が減る理由をそれっぽくみんな言い訳しますけど、実際そんなに難しい話では無いと思います単純に今の世の中が楽しすぎるんですよ独身、子無しでも何をしていても楽しい世の中です一昔前なら、結婚していない、子供がいないというような人はいい歳になれば、社会不適合者のごとく扱われてきていましたそれが無くなったのであれば、みんな楽しい方に流れて行って当たり前です
3、少子化が始まった頃に産まれた子の息子娘が今の子育て世代、という訳で。そもそも子育て世代自体の絶対数がどんどん減っていっている。少子化から40年、バブル崩壊から35年、円安及び物価高から3年、人手不足深刻化から15年、、小さな対策はちょくちょく聞くものの、上記の影響が大きいからか、まったく結果が出ていないですよね。20.30代の人達と話す機会にこれらの話をしても、いずれ結婚したいとか子育て頑張りたい等の積極派と全然出会わない。
4、最近、グリーンマイルという映画を観ました。冤罪で逮捕された主人公が刑を執行されるまでの話です。純粋な主人公は「世界中で凄惨な事が毎日、起きててそれを感じるのが辛く疲れた」と言う印象的なセリフがあり、冤罪を強く訴えずに最期を迎えます。最期のセリフは「産まれてきた事を謝る」でした。現代社会でも生き疲れた人は多いと思いますし、産まれてきて苦痛を味わうのなら産まれてこない方が幸せだったと考える人は増えてると思いますよ?自身もその一人ですが。ニュースを見てて広陵高校、旭川、宝塚歌劇団宙組、企業のパワハラによる犠牲者、海外の戦争紛争、等の凄惨な事件を見ててこんな苦痛だらけの世に生きてる価値はあるのかと感じます。戦争ならまだしも、いじめやパワハラみたいに法的に罰して止めようがある争いですら何ら対策しない、そんな社会(世界)に子供を産んで本当に幸せに出来るのか疑わしいもんですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bf11cc310f59896d499081505918d2051cbf8b19,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]