青森県八戸市では8日深夜、震度6強の地震が発生し、NTT青森八戸ビルの屋上に設置された高さ60メートルの鉄塔の一部に損傷が確認され、倒壊の恐れがあるとして、48世帯に避難指示が出されています。地震の影響で国道45号の一部が通行止めとなり、周辺の幼稚園や高校も休校し、渋滞が発生しています。NTTは地震後の9日に点検を行い、鉄塔の柱の1本が破断し、複数のボルトが落下していることが判明しました。
修復作業には約1か月を要する見込みですが、作業の開始時期は未定です。気象庁は、大規模地震の発生リスクが高まっているとして、注意喚起を行っています。

この事件は、過去の定期点検で異常が報告されていなかったにもかかわらず、重大な損傷が発生していることを考えると、鉄塔の点検・維持管理体制に問題があるのではないかと強く感じざるを得ません。しかも、この鉄塔は1970年製であり、50年以上が経過していることも考慮する必要があります。まず、古いインフラ設備に対する点検基準を再評価し、特に劣化が進行しやすい部分の点検を強化するための体制を構築することが急務です。また、市民生活への影響を最小限にするため、避難指示を迅速に発令し、情報提供にも力を入れることが求められます。さらに、最新技術を活用した定期的なフォローアップや長期的な設備の更新計画を立案し、実行することも欠かせません。
この事件は、時代とともに変わるリスクに対処するための柔軟な対応が、社会の安全と安心を守る上でいかに重要かを示すものです。
ネットからのコメント
1、円周上の破断面が錆びているように見えますね。恐らく溶接の継ぎ目だと思いますが、55年も経っているのでピンホールから錆が進行していたのかも知れません。誰の指示かわかりませんが、ドローン点検の判断は良かったと思います。
2、あらまあ、これは影響大きいね。国道45号の最も交通量の多い区間が通行止めとは。この辺は迂回路も細々して難しい。道路も鉄道も大変だ。早く復旧しますように。
3、かつては、全国のNTT交換局屋上のさらに上に大きな鉄塔を建てて巨大アンテナを設置していたただ、固定回線はIP回線への転換が進んでいるのでアンテナの撤去をして鉄塔のみが立つ交換局も多い今回の件を機に、アンテナの設置がない鉄塔に関しては撤去を検討してもいいかもしれない
4、よく見つけましたね。大したものです。が、これだけ詳細にチェックしたということは、なにか心配な要因があったのだと思います。崩落しなかったことは幸いでした。
いいタイミングで見つかってちょうどよかったと言った方がいい。全体にトラスが組まれているので、すぐに崩れるというのは考えにくい。すぐに補強すれば、ゆっくり解体できるでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/0aead175cd1a4496b9ddf4d689e41b8f7ab9bc9f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]