今月5日に2026年のW杯組み合わせ抽選会が行われ、48チーム制に拡大したことで、グループステージの緊張感が薄れる懸念が浮上している。従来の大会では「死の組」と呼ばれる厳しいグループが観戦の醍醐味だったが、今回の拡大によってそのスリルが失われていると、一部のメディアは指摘している。例えば、グループIにはフランス、セネガル、ノルウェー、イラク・ボリビア・スリナムのプレイオフ勝者が集まるが、過去の大会ほどの激しい競争は見られないかもしれない。

また、3位のチームにも決勝トーナメント進出の可能性があるため、さらに競争が薄れる可能性がある。初出場国の増加や、久しぶりに出場を決めたチームによる新たな興奮はあるが、過去のような激戦が期待できない点が不安材料だ。

W杯の魅力はその予測不可能なドラマと、特に「死の組」と呼ばれるグループにおける厳しい戦いにある。48チーム制によってそのヒリヒリ感が失われつつある現状は、スポーツ観戦として異常だ。大会拡大によって初出場国や新しい顔ぶれが増え、異なる文化が交錯することは歓迎すべきだが、本質的な緊張感が希薄化している点は否めない。問題の一端は、グループ3位のチームも決勝トーナメントに進出できる仕組みにあり、これがグループステージの重要性を削ぐ一因となっている。具体的な改善策として、(1)グループステージの成績によるシード制の改変、(2)過去の大会と比較した公平な評価基準の設定、(3)視聴者や選手へのアンケートを元にした大会形式の再評価が挙げられる。

他のスポーツイベントも含め、真の競争と緊張感を維持することは、観戦価値の向上に不可欠である。スポーツの醍醐味とは、予測を超えた劇的な展開にあることを忘れてはならない。

ネットからのコメント

1、出場枠48カ国への拡大は、「世界的なサッカーの普及」という大義名分のもと、FIFAの収益増とより多くの加盟国を満足させるための政治的・経済的な判断という側面が強いと言えます。

2、どうしても中国を出場させる為に増やしたとしか思えない。しかしその中国が予選敗退。全くFIFAは何をしているのか。商業主義以外の何物でもない。３２チームが一番しっくりしていた。予選の成績で決勝トーナメントが決まり、ファン側もほぼ予想ができた。記録の面でも、何か過去の記録が色褪せるような気がする。子供の頃、本当に心ときめかせてみたWC大会が、年をとり何か徐々に関心が薄れていくのが分かる。

3、決勝トーナメントに進んでからが真のW杯でしょう。昔はアジア枠が2か3しか無く日本もW杯に出られるか否かだったからアジア予選もかなり盛り上がりましたが今はほぼW杯出場が見えてしまう位枠も増え力の差もあるので昔程予選が盛り上がらなくなってしまった…出られるチームが増えるということはそういった弊害もあるのでどうなんでしょうね。

あの予選のドキドキ感や興奮はなかなかなもので…それだけ日本が強くなったので喜ばしいことなのですがでもドキドキ感も味わいたい、贅沢な悩みかもしれませんね。

4、４８→３２に絞るのに３位が突破するのは成績次第ってのが好きじゃない組み合わせで差が出過ぎ今までの３２→１６が大会レギュレーションで一番しっくり来る前回のドイツだけでなく、スペインもあわや敗退だった瞬間があったの本当に面白かったのに