この問題は、中国軍機による挑発行為が地域の安全保障に深刻な影響を及ぼしていることを示しています。6日に公海上の沖縄本島南東で、中国軍の戦闘機が自衛隊機にレーダーを照射した問題を機に、フィリピン国防省は12日に声明を発表し、深い懸念を表明しました。声明の中で中国の行動を「無謀」と評し、地域安定を脅かす危険な行為であると非難しています。

同省は国際空域での安全な行動の必要性を強調し、国際法を順守する姿勢を示しつつ、日本との連帯を表明。フィリピンは南シナ海での中国との対立を背景に、日本やアメリカと安全保障面での連携を強化しています。

中国の戦闘機によるレーダー照射は、国際的な規範を大きく揺るがす行為であり、地域情勢に重大な影響を与えています。この無謀な行動は、フィリピンを含む多くの国に不安を与えています。レーダー照射は、不測の事態を引き起こしかねない挑発であり現状は決して容認されるべきではありません。問題の本質は、中国の主権拡張主義にあり、その背景には地域への影響力を強めるための軍事拠点化が進んでいることがあります。具体的な解決策として、国際的な監視メカニズムを強化し、中国が軍事行動を自制せざるをえない環境を作ること、関係各国との連携強化を図ること、そして国際法に則った行動を促進する働きかけが重要です。

これらの措置を実行することで、国際社会は地域の平和と安定を保持することができるでしょう。こうした国際法の遵守は、関与するすべての国にとって利益となります。

ネットからのコメント

1、この記事のテーマとは直接関係ないが、台湾有事とフィリピンは本来密接な関係がある。台湾とフィリピンとの最短距離は約100キロメートルだ。与那国島との距離と同じようなものだ。台湾に軍事的な事態が起きた場合は、フィリピンも重大な影響を蒙るはずだ。その問題意識は日本と共有できる。もし、日本が台湾をめぐる国際情勢について懸念を表明するなら、それを連帯できるもうひとつの当事国がフィリピンだ。この論点から、日本はフィリピンとの外交協議を密にすることが大切だ。台湾近海での軍事的な事態は、周辺国に多大な影響を与える。そうしたことを、フィリピンと連帯して中国・台湾双方に働きかけ、軍事的行動を伴う台湾有事を抑止することが外交の基本だろう。

2、終戦後、しばらくはフィリピンの対日感情はひどかったらしい。でも、今はこうしてパートナーシップを組んでいる。

中国が、繰り返し日本に対して軍国主義復活だと、戦争の反省をしていない、というのはなぜか、明らかです。これによって日本の軍事力を削いでおいて、自らのあらゆる目的を達成しやすくする、という魂胆以外の何ものでもありません。日本のリベラルの人たちは、こうしたことに早く気づくべきです。

3、フィリピンはドゥテルテ大統領の時に経済を優先して（中国と揉めるのを避けて）領有権の問題を先送りにした事で結果としてより問題が大きくなってしまっているので、中国との関係については（何を優先させる必要があるのか）日本も学ぶべきところはあるように思います。

4、ほんとこれを機にフィリピンとの軍事同盟を締結した方が良い。できればもう2国か3国巻き込んで。日米安保頼みは、万が一アメリカが仮に各国との安保に重大な影響をきたし、米軍の編成を大幅に見直さざるを得ないとしても、中国と全面戦争するよりアメリカ的にはダメージが小さい、と判断されたら見捨てられる可能性はあり得るわけで、それとは別に多国間軍事同盟で保険はかけた方が良い。相手方の有事には自衛隊出せるように法律変えないといけないが…