円安の急激な進行が経済界を揺るがし、国民生活への影響が深刻化している。10月以降、円は1ドル＝160円台に迫り、日本商工会議所や経団連、新経連などの指導者たちが懸念を示している。輸出企業には恩恵があるが、輸入企業はコスト増に苦しみ、生活必需品の価格も上昇。為替介入も視野に入るが、外貨準備の消耗によるリスクが伴う。一段の円安が予期される中、政府が物価を抑制し円安を是正するべきかという問題が表面化しつつある。

円安が日本経済に与える現状は看過できない。この問題は単なる通貨の価値変動に留まらず、国民の生活を圧迫する重大な社会問題だ。高市政権の財政政策はアベノミクスに回帰し、意図的な円安戦略を採用しているが、これが国民生活と競争力の低下を招いているのは明らかである。円安を放置せず、政府は今すぐ対応せねばならない。具体策として、まず市場の信認を回復させる制御強化策を導入するべきだ。次に、輸入依存の見直しを進め、国産品の振興で自給率を向上させる。最後に、為替介入の代替として、金融政策の調整で円の安定を図る手法が考えられる。国民の生活が圧迫され続ける現状を放置すれば、その影響は未来の世代にまで及ぶことになる。政府の強いリーダーシップが求められており、迅速な対応が不可欠だ。

ネットからのコメント

1、円安になるという事は安倍元総理が黒田氏と超過緩和策で日本の経済発展を狙い円を刷りまくり市場に円貨をあふれさせたのが大きな要因その上海外進出した企業の利益が円貨となって日本に還流しなくなり現地での再投資に使われる日本の国内経済は弱くそれにつられ円も弱い本格的に円が強くなるのは現状難しい政策だけ円安を止めるのは簡単ではなく無理な事をすればひずみは来る為替介入しても日本単独では無理で米国も介入の必要があるそれでも一時的な効果しかなく簡単な話ではない日本が世界でも突出した国債発行国だという事が要因でこれが基本的に改善されないと無理な事だと思う

2、円安がいいとは、適正な為替レートの場合に言えるのであって、現在は行き過ぎた円安状態なのでしょう。輸出企業も原材料を輸入する訳ですから、蓋を開けてみれば利益の伸びはそう大きくはないはずです。しかも、輸入物価が上昇しインフレ進行中ですが、政策金利を上げたくない政府と日銀に於いてはやはりこの局面円高に誘導でき得る政治的手腕が必須ではないでしょうか。

3、金利を上げて少なくともアメリア並みにしないと円安は止まらない。現状は日本の低金利を利用して資金調達し資本や株を外国人やファンドに替われ見せかけの経済拡張を演出。長い目で見たらこの状態は国益にはならない。円高になると輸出企業が儲からないとか言うけど今の時代現地生産がかなり進み影響は限定的。それより輸入品にかかるコストが増え日本国内の物価高の方が悪影響。円の対ドル相場は120~130くらいが一番バランスが良い。輸入、輸出どちらかに特化した政策は良く無い。

4、現内閣に始まったことではない。そもそもはコロナ時の大量バラマキの結果、アフターコロナ時に各国とも急回復を見せ、インフレ抑止の利上げに動く中、コロナ時も大した支援をせず、大企業優先政策で庶民の懐に金もなく、利上げしようにもそんな余力がなかったのは事実ながら、前日銀総裁が、何があっても今は利上げしないと宣言したのをきっかけに市場が安心して、どんどん円を売って他国通貨を買い始めたのが急速な円安に至った経緯と認識する。

要は、コロナ前、コロナ時、コロナ後、そして現在に至るも有効な施策を何もしてこなかった結果が今である。やることといえば、為替介入、雀の涙の寸志（給付金）配布、気持ち程度の減税…。一方で何年かかるか分からない新事業への補助（必要なことではあるが）、観光と漫画で経済活性を目論む施策…。日本が強い国になりそうな期待が湧き上がってくる話がなければ国民全体が高揚することもあるまい。